AKB48 桜の木になろうのPVの意味を考察

先日発売されたAKB48の新曲。
最近音楽番組をよく見るせいかこのPVをチラチラ番組で見かけるのですが、不思議なPVだなぁと思って何気なくみてました。
そこでネットで調べてみたら意外に同じように感じている人も多いらしいですね。
そこで私なりに調べた結果や、考え付いた事をまとめて考察してみたいと思います。


まず、テレビ等で新曲紹介などで流れる一瞬のPVで謎だったのが、

1.日常生活をしているメンバーの近くでピンクの制服を着ている子がいる。
しかも、その子は他の人には見えていない?

2.桜の木の下でメンバーが椅子に座って歌っているシーンがあるが後ろの椅子が一つだけ誰も座っていない。

3.タイトルの『桜の木になろう』のなろうの意味。
なぜ、なろうなのか?

こんなシーンをよく見かけました。
それがすっごい謎だったんですが普通にPV全編を見てわかりました。

まず、調べて分かったのはこの曲のPVは大きく分けて3つあるという事。


1.通常版
ネットやテレビ等で放送される用だと思われるショートバージョン。
歌っているシーンがほとんどなくドラマシーンがほとんど。
テレビ等でよく見かけ、ほとんどの人がこれを見ていると思われる。

2.アナザーバージョン
ピンク色の制服を着て桜の木の下で座って歌っているシーンや、メンバーのアップが多いバージョン。

3.完全版
CDの通常版に付いているDVDに収録されている。
全12分以上あり、歌が始まるまで7分以上のドラマが収録されている。
歌っているシーンが一切なく全編ドラマ仕立て。

完全版のドラマシーンとアナザーバージョンの座っているシーンをつなぎ合わせ再構成されたのが通常版だと思われる。

この3つを見れば先に書いた謎はほとんど解けると思うが、解説しようと思う。

まず、ドラマ部分。
完全版を簡単に説明すると、
メンバー五人(板野友美大島優子小嶋陽菜高橋みなみ前田敦子)がお墓参りをしているシーンから始まる。
そして、お墓参りをしていたであろう家から出てきてその家族と別れる。
それを見送るとピンクの制服姿の松井珠理奈の姿がフラッシュバック。
帰り道、母校へ寄り、帰りのバスの中でふと松井珠理奈の姿を思い出す。
ここから歌が始まる。
前田敦子松井珠理奈がじゃれ合うシーン。
小嶋陽菜が大学でテストを受けている横でいっしょに考える松井珠理奈
高橋みなみが食堂で昼食を食べている時、気になる男子が隣に座るように手助けをする松井珠理奈
大島優子が子供とブランコをしている姿を見守る松井珠理奈
板野友美がレストランで働いているのを見守る松井珠理奈
前田敦子がOLとして働いているのを見守る松井珠理奈
そして、その5人が松井珠理奈の背中を押すシーン。
その後、その5人が帰っていく背中姿。
以上である。

そのことから考えると、同級生であった松井珠理奈が亡くなった設定で、守護霊となりみんなを見守っているよ。というドラマであろう。

そこで謎1がわかる。
一人だけ制服姿で周りには姿が見えていないのは松井珠理奈は亡くなっていて守護霊となり見守っているからである。

そして謎2
この誰も座っていない椅子は松井珠理奈の席だという事。
これはドラマの設定で明白。
最初はいないが、後半のシーンではしっかり座って現れている。

最後に謎3
これは、ドラマだけではなく歌全体のテーマ。
たとえ、卒業、別れたとしてもあなたを思っている人はいるよ。見守っているよってことでしょう。
ドラマで言うなら、たとえ死んでも桜の木となってみんなを見守っているよ。
さらに歌詞をみると分かりやすいです。

永遠の桜の木になろう

その僕はここから動かないよ

もし君が心の道に迷っても

愛の場所がわかるように立っている


これ、自分なりに深く考えて見るとたとえ別れたり、迷ったりしても必ずどこかにより所となる人や場所があるよ。人は一人じゃないんだよと言っているのではないのでしょうか?


さてここからはさらに深く考えて見た私なりの考えや思ったことです。
AKB48はこの季節になると桜がテーマの曲が出るのが恒例になっているそうで、それらを桜シリーズと呼んでいるようです。
過去のシリーズは、
桜の花びらたち、10年桜、桜の栞などがあります。
桜シリーズはどれも卒業ソングとして定番ですがどれも裏設定がどれもただの卒業だけではなさそうです。
卒業→入学
卒業→別れ→出会い→入学
卒業→別れ→死→輪廻→出会い→入学
卒業→別れ→死→輪廻→再生→出産→出会い→入学
と、卒業から別れ、死を示唆する暗いものが多く、
逆に、出会い、再生、出産を示唆する明るいものもあります。

たとえば、10年桜のPVはバスの転落事故でほとんどのメンバーが死んだと示唆する都市伝説や、桜の栞のPVではなぜか翼を付け天使を象徴しているようであります。
そして桜の木になろうでは明らかに松井珠理奈は死んでいる。
このように卒業、別れだけでなく死を連想させる事が多いです。


逆に、大島優子10年桜では妊婦の役を演じ、桜の木になろうでは2歳の子供がいるお母さん役を演じています。
10年桜では妊婦、2年後に出た桜の木になろうでは2歳の子持ちは関連性があるかは分かりませんがこの事実は興味深いですね。
これは、別れがあれば出会いがあるように、生物の究極、生と死を取り入れていることが分かります。
ただの卒業ソングだと思いきや生死をテーマにしている曲だと言うことです。
実は奥が深い!


そしてさらに勝手に考えるとこの曲は主要メンバー5人のAKB48卒業も示唆しているのではと思ってしまいます。
さっき解説した迷っても見守っているよという解釈がありましたが、逆に取ることもできるのではないでしょうか?

AKBのメンバーは今のAKBブームは一時的なものと分かっているようですし、いつかはブームは去る。それまでに力を蓄えそれぞれが活躍できるようになりたいと語っていました。
つまり、PVに出た主要メンバーはそのうち卒業して、次期エースである松井珠理奈がAKB(松井珠理奈はSKEだが)を守り、引っ張っていく事を表しているのではないだろうか?

あのPVではあたかも死んだ松井珠理奈が別れ松井珠理奈が見守っているようですが、逆で、主要メンバーが卒業し、母校に様子を見に行っている主要メンバーが母校を見守っているのです。
これは完全版ではないと母校に行くシーンは分からないし、このテーマがなければ母校に行くシーンは要らないです。
ただ、松井珠理奈に見守らせれば良かったものをあえて母校に戻ることによって逆のパターンも考えれるようにした分けです。
これで、最後に、主要メンバーが松井珠理奈を押すシーンの意味が分かります。
あたかも、メンバーが松井珠理奈を押し桜の木に入れ(入り?)見守っているよと言っている様に見えますが、卒業したメンバーたちが後を頼むと願いを込めている様にも見えます。

そして、さらにアナザーバージョンですが、松井珠理奈の席が空いてますよね?後半は現れるのですが、途中、前田敦子のソロパートがあります。
そこで前田敦子のアップがあるのです。
その後再びみんなの椅子に座るシーンになるのですが、本来、前田敦子が座っている場所に前田敦子はいなくなり、その席に松井珠理奈が座っているのです!
これは次期センターを示唆しているとしか思えません。
ネットで調べたらAKB48前田敦子松井珠理奈を育てるためのユニットと秋元さんが言っていたそうです。真偽は分かりませんが興味深い発言です。
思えば、松井珠理奈はSKEなのにAKBに入ってるし、大声ダイヤモンドではソロのCDジャケット、今回のPVでは死人役ですが重要なポジションです。
そしてアナザーバージョンの最後には松井珠理奈のアップで終わります。

なんか、勝手に深読みして自分の勝手な解釈なので合ってるかも知れないし間違ってるかも知れない。他にも私の知らない情報があるかもしれないのであったら教えて欲しいし、間違っても怒らないで欲しいです。


時間がなくなったのでとりあえずこれまで。
またいつか更新します。